坐骨神経痛の治療
腰痛や足のしびれからくる坐骨神経痛の治療にはさまざまな方法があります。
一番の基本は絶対安静です。
坐骨神経痛の急性期は、症状がピークになっていますので無理は禁物です。
腰に装着するコルセットを日常生活で使用する場合もあります。
コルセットで姿勢を正して腰を保護し、身体に負担がかからないようにします。
整形外科での治療では薬物療法も行われます。
安静にしていても症状がひどくて耐えられない場合に、薬で痛みを抑えます。
非ステロイド性の消炎鎮痛剤の飲み薬か座薬が処方される事が多いです。
腰部脊柱管狭窄症の場合は、血液の流れの悪化が足のしびれを生じる原因なので、血流を良くする薬が処方されます。
しかし薬での治療を続けていくと、胃腸障害や心臓疾患などの副作用の心配が出てきます。
理学療法では、ホットパックなどを使用した温熱治療を行って症状を和らげます。
牽引治療といって、骨盤にベルトをして引っ張り腰の周りの筋肉の緊張をほぐして血流を改善する方法もあります。
理学療法の中には自分で自宅でもできそうなものもありますが、勝手な自己判断で行ってしまうと症状が悪化してしまう恐れがあります。
病院で正しく治療してもらうのが一番です。
神経ブロックは、足のしびれや痛みの原因となっている神経に局所麻酔をして痛みが伝わるのを遮断します。
痛みがブロックされることにより、血流を改善して炎症を鎮めます。
神経ブロックは、一度の注射で何ヶ月か痛みがなくなる患者もいれば、そのまま完治してしまう患者もいます。
逆に1時間ほどしか痛みがなくならないという患者もいますし、神経ブロックの効果は人それぞれです。
関連する投稿
腰部脊柱管狭窄症の検査と治療
腰部脊柱管狭窄症とは、何らかの原因で腰部の脊柱管が狭くなって脊柱管の中の神経を圧迫してしまう病気です。
腰痛や足のしびれなどの症状があります。
病院での診断では、X線検査やCT検査、MRI検査を行って脊柱管が狭くなっているかを調べます。
まずX線検査を行い、さらに細かな情報が必要な場合に応じて、骨以外の状態がわかるCT検査やMRI検査を行います。
造影剤を使う場合もあります。
間欠跛行は腰部脊柱管狭窄症の特徴ですが、閉塞性動脈硬化症にもみられる症状ですので、他の病気が考えられるかどうかも併せて判断します。
腰部脊柱管狭窄症は、排泄障害があるなど馬尾が圧迫された重い症状の場合には手術が必要になりますが、腰や足のしびれなどの神経根が圧迫された比較的軽い症状には、保存療法で治療を進めていきます。
保存療法には、薬物療法、理学療法、装具療法、神経ブロックなどがあります。
薬物療法では、非ステロイド性の鎮痛薬や内服薬、貼付薬、塗り薬などを使用します。
また、血管を拡げる作用のある循環障害改善薬を使って血流を改善していきます。
理学療法では、ホットパックなどの温熱療法を行い、血流を改善していきます。
腰椎の牽引治療が行われる場合もあります。
装具療法では、腰部コルセットをつけて腰部を安静にします。
屈曲コルセットで、腰を曲げた状態で固定する事もあります。
神経ブロックは、足のしびれや痛みの原因となっている神経に局所麻酔をして痛みが伝わるのを遮断します。
痛みがブロックされることにより、血流を改善して炎症を鎮めます。
「硬膜外ブロック」と「神経根ブロック」があり、硬膜外ブロックで効果がない場合に神経根ブロックを行います。
関連する投稿
腰椎椎間板ヘルニアの治療
腰椎椎間板ヘルニアの多くは、時間をかけることによって症状が回復したり治癒したりします。
このことから、腰椎椎間板ヘルニアの治療、保存療法によって症状の改善をはかります。
保存療法には、安静、牽引、神経ブロックなどがあります。
急性の腰椎椎間板ヘルニアの場合は、足のしびれや痛みが強いので楽な姿勢での安静を心がけるようにします。
横を向いて寝るといいでしょう。
マッサージ等で刺激を与えると、かえって症状が悪化してしまうので注意します。
牽引治療は、骨盤にベルトをして引っ張る方法です。
ベルトを引っ張ったり緩めたりして腰を伸ばす事によって、腰の周りの筋肉の緊張をほぐして血流を改善します。
椎間板にかかる圧力を減らし、症状の進行を防ぐ効果もあります。
牽引には2種類あり、間歇牽引は1回10~15分ほどの牽引を繰り返し行います。
持続牽引は弱い力で長い時間牽引し、ゆっくりと緊張した筋肉を伸ばしていきます。
ホットパックなどの温熱療法は、温める事で血流を改善して筋肉の緊張を取り除きます。
身体に電流を流す低周波治療は、電気の刺激によって筋肉の働きを促します。
足のしびれや痛みの原因となっている神経に局所麻酔をして痛みが伝わるのを遮断し、血流を改善して筋肉の緊張をほぐす方法を神経ブロックといいます。
「神経根ブロック」と「硬膜外ブロック」があります。
運動神経がブロックされると緊張した筋肉をほぐし、知覚神経がブロックされると足のしびれや痛みが緩和され、交感神経がブロックされると血流が改善されます。
神経ブロックは麻酔ですので、一度の治療で症状が改善されるわけではありません。
一時的な局所麻酔を繰り返し行って徐々に症状を軽減していきます。

